adidasのサッカーユニフォームは、当店の買取実績でもっとも枚数の多いブランドです。レアル・マドリードや日本代表のように長期供給が続くチームが多く、「adidas製」というだけでは年代を絞れないのが特徴でもあります。この記事では、当店の実績24枚をもとに、adidasのシャツの年代を判定する手がかりと、評価が伸びやすい条件を整理します。
adidasのユニフォームは買取対象になりますか?
対象です。当店の公開実績111枚のうち24枚がadidas製で、ブランド別で最多です。金額の幅も広く、1,000円から30,000円までの実績があります。
内訳を見ると、オリンピック・マルセイユ1986-88ホームの30,000円(当店最高額)、リバプール1994ゴールキーパーユニフォームの25,000円、グラスゴー・レンジャーズ1992-94/1994-96ホームの各10,000円といった当時物が上位に並び、レアル・マドリードや日本代表の近年モデルが1,000〜4,000円で続きます。同じadidasでも年代で1桁変わるということです。だからこそ、年代の判定が査定の出発点になります。
adidas製というだけで年代は絞れますか?
絞れません。adidasは供給期間の長いチームが多いためです。そこで手がかりになるのが、「そのチームにadidasがいつ供給していたか」という組み合わせです。
| チーム | adidasの供給期間 | 判定に使える組み合わせ |
|---|---|---|
| レアル・マドリード | 1998年〜現在 | 胸bwin=〜2013/Fly Emirates=2013〜 |
| 日本代表 | 1999年〜現在(独占契約) | adidas製の日本代表=1999年以降で確定 |
| スペイン代表 | 1991年〜現在 | 星なし=2010年以前/星1つ=2010〜2026 |
| マンチェスター・ユナイテッド | 2015年〜現在 | adidas×マンU=2015年以降で確定 |
| チェルシー | 2006年〜2017年 | adidas×チェルシー=この11年に限定 |
| アーセナル | 2019年〜現在 | adidas×アーセナル=2019年以降で確定 |
| リバプール | 1985-96年/2006-12年 | 胸Carlsberg+adidas=2期のどちらか |
| グラスゴー・レンジャーズ | 1990年代前半ほか | 当店実績は1992-96の2枚 |
「adidasがそのクラブに供給していない時期のシャツ」は存在しないので、この表はそのまま真贋の確認にも使えます。たとえばadidasロゴの入ったアーセナルの2010年のシャツは、公式には存在しないことになります(当時はNIKE)。

ロゴやタグからは何が分かりますか?
大きな目印は2つあります。ロゴの種類と、タグの製造国・ライセンス表記です。
ひとつめはロゴです。三つ葉のトレフォイルロゴは古くからのadidasの象徴で、1990年代初頭に現在まで続く三本線の山型(パフォーマンスロゴ)が登場しました。以降のフットボールシャツは山型が基本になっていくため、トレフォイルが正面に入るシャツは古い年代のサインです。当店のマルセイユ1986-88もトレフォイル期の1枚です。
ふたつめはタグです。日本国内で流通した古いadidas製品には、ライセンス生産していた国内メーカーの名前が洗濯タグに入っていることがあります。タグに日本語表記や国内メーカー名があれば、それだけで古い年代の国内流通品という手がかりになります。タグの読み方の基本はタグで年代を判定する方法にまとめています。

当店の実績で評価が伸びているのはどんなadidasですか?
1990年代以前の当時物です。実績を年代で並べると傾向がはっきり出ます。
| モデル | 年代 | 買取実績 |
|---|---|---|
| オリンピック・マルセイユ ホーム | 1986-88 | 30,000円 |
| リバプール ゴールキーパー | 1994 | 25,000円 |
| グラスゴー・レンジャーズ ホーム | 1992-94/1994-96 | 各10,000円 |
| リバプール 3rd(TORRES #9) | 2009-10 | 4,000円 |
| レアル・マドリード ホーム | 2022-23 | 4,000円 |
| スペイン代表 ホーム | 1998 | 3,000円 |
| 日本代表 | 2010s | 1,500円 |
90年代以前の3枚が2万円前後から3万円、2000年代以降は1,000〜4,000円が中心です。年代が最大の変数で、そこにネーム&ナンバーの有無と状態が重なって金額が決まります。1枚ごとの写真はadidasの買取実績一覧でご確認いただけます。
保管で気をつけることはありますか?
三本線とロゴのプリント割れが、adidasでもっとも多い劣化です。圧力のかかる畳み方や圧縮袋を避け、プリントの上で折らないことが基本になります。
色の濃いモデル(レアルの濃紺サードやマルセイユ系の白は例外として)は日焼けによる退色にも注意が必要です。詳しくは洗濯・保管と査定前の注意点と梱包・発送ガイドにまとめています。
代表チームのadidasはどう見ればいいですか?
クラブより判定しやすいのが特徴です。大会パッチと星の数という、代表ならではの手がかりが加わるためです。
日本代表は1999年からadidasの独占供給が続いているため、adidas製であること自体が「1999年以降」の証明になります(詳しくは日本代表ユニフォームの買取)。スペイン代表はエンブレム上の星で3分割でき、アルゼンチン代表は2022年の優勝で星が3つになりました。ドイツ代表も長期供給の代表格です。
当店ではスペイン1998、日本代表2010s、ロシア2016、メキシコ2015アウェイなどの実績があります。ワールドカップの年のモデルは大会パッチの有無で本大会仕様かどうかが分かれるので、袖と胸の写真を必ずお送りください。