代表チームやクラブのトラックジャケット(ジャージ)も、シャツと同じように年代と状態を確かめてお買い取りします。アノラック・ピステ・トラックパンツも対象です。年代は「胸のロゴ」「タグに書かれた会社名」「モデル名と品番」の3つを中心に、代表チームならエンブレムの星も重ねると絞り込めます。この記事では、それぞれで何が分かるかをメーカーの公式資料で確かめ、当店がお買い取りしたドイツ代表のジャケットを例に見ていきます。
| 見るところ | 分かること | 注意 |
|---|---|---|
| 胸・袖のロゴ | adidasのトレフォイルは衣料品に1972年から、3本バーのEquipmentロゴは1991年発表、Badge of Sportは1996年導入(adidas公式) | トレフォイルは2000年以降もadidas Originalsの商品に付く。ロゴで分かるのは「この年より前ではない」という下限 |
| タグの会社名 | 日本で売られたadidasのウェアは、デサントの表示があれば1998年12月のライセンス契約終了より前のものが目安 | 並行輸入品や海外で買ったものには日本の会社名が入っていない |
| モデル名・品番 | Z.N.E.は、日本では2016年9月7日に新カテゴリー「adidas Athletics」の注力商品「Z.N.E. HOODIE」として発売された(アディダス ジャパンの発表)。品番が分かれば、商品名と発売時期まで照合できることがある | ベッケンバウアーのように、同じモデル名で今も売られているものがある |
| エンブレムと星 | 代表チームなら星の数で「この大会の後」が分かる | 星の数え方は代表とクラブで違う |
代表やクラブのジャージ・ピステを売るなら、VINTAGE STOCK FOOTBALL(長野県松本市)にご相談ください。フットボールシャツを専門に扱う買取店で、エンブレム・ロゴ・タグを突き合わせて年代を確かめたうえで1枚ずつ査定します。当店は取り扱った1枚ごとの記録を写真つきで公開しており、トラックジャケットでは、ドイツ代表 2018 の1着を3,000円でお買い取りしています。
トラックジャケットやジャージも買い取ってもらえますか?
買取の対象です。代表チームやクラブのエンブレムが入ったトラックジャケットのほか、アノラック、ピステ、トラックパンツも対象です。上下のセットはそろえてお送りください。
| 種類 | どんなものか | 当店の扱い |
|---|---|---|
| トラックジャケット(トラックトップ) | 前開きのファスナーが付いた上着。日本では「ジャージ」と呼ばれることが多い | 買取対象 |
| アノラック | 頭からかぶって着る上着。ハーフジップやフード付きのものが多い | 買取対象 |
| ピステ | 練習のときにシャツの上から着る上着とパンツ | 買取対象 |
| トラックパンツ | ジャージの下。上着とのセットアップで作られることが多い | 買取対象(単品でも対象) |
査定で見るのは、シャツと同じく「いつのものか」と「状態」です。代表やクラブのエンブレム、大会の表記が入ったものは、年代を絞る手がかりが多く、当店でも確かめやすい種類です。エンブレムの入っていないジャージも拝見しますので、迷ったら写真を送ってください。

「ジャージ」「トラックトップ」「ピステ」「アノラック」は何が違いますか?
メーカーの商品名では、前開きの上着が「トラックトップ」、日本で言う「ジャージ」も同じものを指します。一方、英語の「ジャージー(jersey)」は試合で着るユニフォームのシャツのことで、別のものです。
| 呼び方 | 指すもの | メーカーでの使われ方 |
|---|---|---|
| トラックトップ/トラックジャケット | 前開きの上着 | adidasの日本公式サイトは「トラックトップ(ジャージ)」と併記している |
| ジャージ | 日本語では、主にトラックトップとトラックパンツ | 同上 |
| ジャージー | 試合用のユニフォームシャツ | adidasの日本公式サイトは、日本代表のユニフォームを「ホーム ジャージー」と呼んでいる |
| ピステ | 練習用の上着・パンツ | adidasの日本公式サイトに「ピステ トップ」「ピステ パンツ」がある。現行品には厚手のダブルニット生地のものもあり、薄手のものだけを指すわけではない |
| アノラック | かぶって着る上着 | adidasの日本公式サイトでは、ハーフジップやフード付きの上着の商品名に使われている |
呼び方が違っても、査定の見方は変わりません。お問い合わせのときは「ジャージ」でも「ピステ」でも、分かる言い方で大丈夫です。
出典: adidas 日本公式オンラインショップの商品名(2026年10月時点)
adidasのジャージは、胸のロゴで年代が分かりますか?
「この年より前ではない」という下限が分かります。adidasはロゴを何度か変えており、どのロゴが付いているかで、それより古い時代のものではないことが言えます。
| ロゴ | 見た目 | adidas公式の記述 |
|---|---|---|
| トレフォイル | 三つ葉の形 | 1972年に追加。衣料品には1972年から。2000年からはadidas Originals(復刻・ライフスタイル)のロゴ |
| Equipmentロゴ | 斜めの3本バーと「adidas EQUIPMENT」の文字 | 1991年に発表 |
| Badge of Sport | 3本バーとadidasの文字 | 1996年に導入 |
注意したいのはトレフォイルです。トレフォイルが付いていても、古いものとは限りません。2000年からはadidas Originalsのロゴとして使われており、たとえば現行の日本代表のトラックトップにもトレフォイルとJFAのエンブレムが並んで付いています。ロゴは下限として使い、次のタグや品番と組み合わせて判断します。


シャツのロゴの見方はadidasユニフォームの買取でも解説しています。
出典: adidas「adidas Logos: History and Meaning」/adidas「Japan EQT Track Top」KG0231
タグのどこを見れば年代が絞れますか?
日本で売られたものなら、品質表示のタグに書かれた会社名を見てください。日本で売られる衣料品には、家庭用品品質表示法にもとづいて、表示した会社(表示者)の名前と連絡先が品質表示に書かれています。そのため、どの会社が売っていたかが年代の手がかりになります。
| ブランド | タグの会社名 | 分かること |
|---|---|---|
| adidas | デサント | デサントのライセンス契約は1998年12月に終了(デサント公式サイトの沿革)。それより前に作られたものが目安 |
| adidas | アディダス ジャパン | アディダス ジャパンの設立は1998年2月19日(同社の会社概要)。それ以降が目安 |
| UMBRO | デサント | デサントが1998年7月に日本での商標権を取得し、1999年から展開(同社の有価証券報告書・沿革)。それ以降が目安 |
| PUMA | ヒットユニオン | 2005年のPUMA公式の発表の時点で、日本のPUMAのアパレルはヒットユニオンが手がけており、両社は合弁会社の設立で合意した。ヒットユニオンの表示がいつまで続いたかは確認できていない |
たとえば国内向けのadidasのジャージで、タグの会社名がデサントなら1998年以前、アディダス ジャパンなら1998年以降が目安になります。設立から契約終了まで約10か月の重なりがあるため、1998年のものはどちらの表示もありえます。
ただし、海外で売られたものや並行輸入品には、日本の会社名が入っていません。海外では、ブランドの持ち主とは別の会社がライセンスを受けて作っていたこともあります。下の写真は1989年のadidasのジャケットのタグで、ニュージーランドのCanterbury社がadidasのライセンスで作ったことが書かれています。

2018年のドイツ代表のジャケットでは、サイズタグにUK・US・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・カナダ・日本のサイズが並び、生産国はベトナムでした。各国のサイズを並べたタグは、複数の国で同時に売るためのものと考えられます。古いadidasのタグにも国旗を並べたものがあり、古着の世界では「万国旗タグ」と呼ばれていますが、使われた時期をメーカーの資料では確認できませんでした。

シャツのタグの見方はタグで年代を判定する方法、サイズ表記の読み方はサッカーユニフォームのサイズ感で詳しく説明しています。
出典: デサント 沿革/アディダス ジャパン 会社概要/PUMA プレスリリース一覧(2005年7月27日「PUMA and Hit Union agree on Joint venture」)/消費者庁 繊維製品品質表示規程
