サッカーユニフォームのサイズ感は、「どの国向けか」「いつの年代か」「レプリカかオーセンティックか」の3つで変わります。女性やキッズは、選び方も少し変わります。同じ「L」でも、日本向けと海外向け、90年代の当時物と現行モデルでは大きさが違うことがあります。タグの表記だけで選ばず、身幅と着丈の実寸で比べるのがいちばん確実です。この記事では、当店が実際にお買い取りしたシャツのタグをもとに、サイズの読み方と、サイズによる買取額の違いをまとめます。
| 違いが出るところ | 何が違うか | どうするか |
|---|---|---|
| 国内向けか海外向けか | 表記の規格が違う。海外のサイズは国内の表記より小さく書かれることがある | タグの規格を確認し、実寸で比べる |
| 年代 | 90年代のシャツは身幅が広めのものが多い。胸囲(cm・インチ)で表記したものもある | 実寸で比べる。サイズを上げすぎない |
| レプリカかオーセンティックか | オーセンティックは細身の型に分類されることが多い | 身幅と着丈を実寸で比べる |
| 女性・キッズ | 多くはメンズ(ユニセックス)の型 | メンズ表記で選ぶ。キッズの最大サイズは大人のXS〜M前後に近い(ブランドで差がある) |
サッカーユニフォームのサイズ感は、普段の服とどう違いますか?
「S・M・L」の表記が同じでも、基準になっている規格が製品ごとに違います。国内向けの製品は日本の規格、海外向けの製品はその国の規格で作られているため、同じ「L」でも身幅や着丈がそろいません。
さらにヴィンテージのシャツは、作られた年代の流行で形が違います。当店が扱った実物でも、1988-90のレンジャーズは「S・M・L」ではなく胸囲の数値でサイズが書かれていました。タグのサイズは目安で、決め手は実寸と考えてください。
| 測るところ | 測り方 |
|---|---|
| 身幅 | 平らに置いて、脇の下の縫い目から反対側の縫い目まで |
| 着丈 | 背中側の襟の付け根から裾まで |
| 肩幅 | 肩の縫い目から反対側の縫い目まで(ラグラン袖は測れないことがある) |
手持ちのTシャツで「ちょうどいい1枚」の身幅と着丈を測っておくと、ユニフォームのサイズを選ぶときの物差しになります。
日本サイズと海外サイズはどう違いますか?
海外向けのサイズは、国内の表記より小さく書かれることがあります。同じ「M」でも、海外向けのほうが大きいことがあるということです。まず国内の規格から見ていきます。日本のスポーツ用品の規格(JASPO規格)では、Lより大きいサイズを「O」「XO」と表記し、adidasの国内向け製品がこの表記を使ってきました。近年の製品には「J/XL」のように国際的な表記で示すものもあります。
| 国内表記(JASPO) | 身長の目安 | 胸囲の目安 |
|---|---|---|
| S | 162〜168cm | 85〜91cm |
| M | 167〜173cm | 89〜95cm |
| L | 172〜178cm | 93〜99cm |
| O | 177〜183cm | 97〜103cm |
| XO | 182〜188cm | 101〜107cm |
出典: adidas公式オンラインショップ Yahoo!店「サイズ表」(メンズ・JASPO規格)。この数値は着る人の体の寸法の目安で、服そのものの寸法ではありません。
注意したいのは、海外向けのサイズは国内の表記より小さく書かれることがある点です。同じadidasの公式サイズ表でも、インターナショナル表記の「M(50)」は胸囲100cmが目安で、上の表では国内の「O」の範囲にあたります。海外向けのタグには各国のサイズ欄が並び、日本の欄(J)にOと書かれていることもあるため、O表記だけで国内向けとは言えません。
デサントがadidasのウェアを製造・販売していた1998年までの製品では、1970年代半ばごろ(JASPO設立の1974年以降)には、O・XOを含む規格表がありました。ただし1983年ごろ以降のOは身長175cm・胸囲98cmが基準で、現行のOより小さめです(adi-files「1970年代〜1990年代に発売されたデサント製アディダスのサイズ表」)。当時物の「O」を現行の「O」と同じと考えないようにしてください。
欧州向けのシャツには、身長やEUサイズの数値を並べたタグもあります。当店のアーカイブでも、アトレティコ・マドリード 2002-03(NIKE)のタグに「L」「HEIGHT 183」「EU 52-56」の表記がありました(実績ページ)。欧州の「L」が身長183cm向けであるように、海外のサイズ表記は国内の感覚より大きな体格を前提にしていることがあります。

90年代の当時物は、いまのユニフォームより大きいですか?
身幅が広めに作られているものが多く、同じ「L」でも現行モデルよりひと回り大きく感じることがあります。90年代はゆったりした型が多いといわれ、現行モデルはレプリカでも90年代より体に沿う形が中心です(英国のヴィンテージシャツ専門店 First11 の年代別サイズガイド)。当時物を選ぶときは、普段より大きなサイズを選ぶと大きくなりすぎることがあります。ただし年代やメーカーで差があるので、最後は実寸で確かめてください。
表記のしかたも違います。当店がお買い取りした1988-90のレンジャーズ(umbro製)のタグには、「S・M・L」ではなく「97-102cms / 38-40inch」と胸囲が書かれていました。英国の表記ではM〜Lにあたるサイズですが、上のJASPO規格の胸囲と比べると国内表記のL〜Oの範囲です。海外のサイズが国内の表記より小さく書かれる例の一つです。

| タグの表記 | 見かける例 | 読み方 |
|---|---|---|
| S・M・L・XL | 多くの製品 | 国や年代で基準が違う。実寸で確認 |
| S・M・L・O・XO | 日本のJASPO規格(adidas など) | OはLの一つ上、XOはその上。当時物のOは現行より小さめ |
| 胸囲(cm・インチ) | 80〜90年代の英国製など | JASPO規格の胸囲と比べる |
| 身長・EUサイズ | 欧州向けの製品 | 身長の数値を目安にする |
| 年齢(例: 15-16Y) | キッズ | 最大サイズはブランドで差がある。adidasの15-16Yは身長176cm向けで、胸囲は大人のS〜M前後 |
レプリカとオーセンティックで、サイズ感は違いますか?
違うことが多いです。オーセンティック(選手が着る仕様)は細身、レプリカ(ファン向けの仕様)はゆとりのある型に分類されるのが一般的です。adidasの公式オンラインストア(米国)でも、オーセンティックは「Slim Fit」、レプリカは「Regular Fit」の分類で並んでいます。ただし製品によっては、平置きの身幅がほぼ同じで着丈だけが違うこともあります(サッカーショップ加茂の実測では、2026年日本代表のオーセンティックはレプリカと身幅がほぼ同じで、着丈が約3cm長い)。
| オーセンティック | レプリカ | |
|---|---|---|
| 形 | 細身の型に分類されることが多い | ゆとりのある型 |
| 生地 | 薄く軽い、伸縮する生地が多い | 普段の洗濯にも向いた生地 |
| サイズの選び方 | 実寸で身幅・着丈を確認。窮屈ならワンサイズ上も検討 | 普段どおりのサイズが基本 |
仕様ごとの違いはレプリカ・オーセンティック・選手支給品は何が違う?にまとめています。
女性やキッズは、どのサイズを選べばいいですか?
ユニフォームの多くはメンズ(ユニセックス)の型なので、女性もメンズ表記のサイズから選びます。レディース専用モデルを出しているクラブもありますが、流通量は多くありません。
| 着る人 | サイズの目安 |
|---|---|
| 普段のサイズがレディースのM前後 | 体格に合うのはメンズのXS前後。ややゆったり着るならS〜M、大きめに着るならL |
| ブロークコアのように大きめに着たい | メンズのL前後。当時物は身幅が広いので上げすぎない |
| 小柄な方 | キッズの最大サイズも候補になる |
キッズサイズは年齢や身長で表記されます。当店がお買い取りしたマンチェスター・ユナイテッド 2022-23 サードは「15-16Y」表記で、身長176cm向け(キッズのXL相当。adidasのサイズ表では胸囲およそ89〜91cm)でした(実績ページ)。着こなし方はブロークコアとは?でも写真つきで紹介しています。

